Blismile

ダンスをもっと美しく、もっとナチュラルに。

「未だできていないこと」に気付く

雨の降りしきる中でしたが、昨夜は2度目の鶴川スタジオでのレッスンでした。

前回のレッスンの中で感じてもらったことについて、「レッスンで先生とやっているときにはできたことが、(自宅で)ひとりでやっているとできない。」と首を傾げていたとお母様がお話していらっしゃいましたが、その「できない」ということに気付く体験もとても大切な事です。

「何故、できないんだろう」という視点が生まれれば、試行錯誤の過程で創意工夫も必要になるでしょうし、次にレッスンする際には「何が違うのだろう」というアンテナを張って、同じことを体験することができます。
その時、その体験は同じ事であってもやはり前回とは違う質の体験になっているのではないでしょうか。

昨日は、ずり這いとハイハイを少し長い時間「やり続ける」ことに重点を置き、暫く黙って見守る中、やり続けていくうちに表れてくるものを自分の目で見てもらうために写真を撮りました。

f:id:blissfultouch:20180118061530j:plain

見て、自分で違いに気付いてから、また動き続けます。

見て欲しいポイントについてはほんの少し助け船を出しますが、どうしたら良いかという風には教えません。


違いを生じさせているのは何なのか。

その何に向き合う中で、その動きだけでなくそれ以前にやってきたことの内にある「未だできていないこと」が明らかになったりも、そこから先のワークをしたときにも同じことが表れているのに気付けたりもするのです。

f:id:blissfultouch:20180118062207j:plain

coubic.com

 

秩序

この週末は、バレエや新体操の小中学生さんたちとのレッスンが続きました。
土曜日のスタジオクライン鶴川での初レッスンも、大きな窓から射し込む光の暖かさを感じながらの心地よいひと時となりました。

f:id:blissfultouch:20180115054337j:plain

初日ということでオーナーさんが駅前の事務所での鍵の受け取りから、スタジオ準備までの時間にご同行下さって、また少しお話もさせて戴きましたが、本当にタイミングとご縁なのだなと感じもしましたし、やはりその「場」やそこを利用する「人」を大切にしている想いが、少なからずその空間には居心地として表れるような気がします。

サロンの小さなスペースではできなかった、時間的にも距離的にも「動き続ける」ということの中で、生徒さん自身にも感じられることが多々あったと思います。

f:id:blissfultouch:20180115054635j:plain

写真の中学生さんは、昨年の夏から2か月に1度くらいのペースでレッスンにいらしていますが、後方へのカンブレの際の胸椎の動きにも少しずつ動かしやすさの変化を感じているそうで、「ああ、変わってきているんだなと思いました。」と仰っていました。

※カンブレ
Dance Cube -チャコット webマガジン:ダンス・ライブラリー ~観る・読む・学ぶ~

 

今回も、顎や手のワークを中心にレッスンをしました。

咀嚼筋や大胸筋など、カラダの前側のパワフルな筋肉たちが硬く縮めば、引き伸ばされ続けている背面側も硬くなるけれど、そういう働き合いになってしまう背景には、働くことを忘れている、あるいは働きが不足している、働くタイミングを逸している部位や調和のしかたがあったりもします。

それら、いわば「働きの秩序」の再構築を、自然に再学習させてくれるのが赤ちゃんの動きなのではないかと思います。

f:id:blissfultouch:20180115063933j:plain

 

coubic.com

ある日のナチュラリゼーション風景

今日はナチュラリゼーションのレッスン風景を少し動画でご紹介させて戴きます。

彼女は小学生のバレリーナさん(11歳)で、昨年9月から月1回のレッスンを始めたばかりです。
まだ顎や手のワークが主体なのですが、寝返りや這う動きも少しずつチャレンジしています。
最初の寝返りの映像は、上が初めて行った時で下が昨日です。

 

Yasuko Kadokuraさん(@blismile)がシェアした投稿 -

 

 様々なワークがありますが、最初はこんな風に床にお腹や背中がついた状態で行うものが多いです。

何となく、動物とか虫とかを思わせる動きは子どもたちは楽しいようで、目をキラキラさせたり、くすっと笑ったりしながら取り組み始めますが、やってみると案外難しかったり、できなかったりするのに気付くと、「何でできないんだろう?」「どうしたら?」ととても真剣な表情になって集中するような様子も見せます。

 

レッスンの中で、そして自宅で、こうしたワークを行っていく中で、それまで余り動かされずに硬くなっていたところにはしなやかさが戻ってきたり、体幹と四肢の調和がゆっくりと育まれていくことで、体や動きも少しずつ変わっていきます。

f:id:blissfultouch:20180113065004j:plain

これは、レッスン後ではなく、毎回レッスンに来た時点で撮影した経過の写真ですが、難しいことはわからなくても、顎や手の状態と全身の状態とにも関係性があることが見えてこないでしょうか?

f:id:blissfultouch:20180113071221j:plain

 昨日は、初めてうつ伏せで足だけで進んでいくダイナミック・アーチのワークの中で、彼女は「どうも、左足で進んでいくことがし難いぞ。」ということに気付きました。

何故そうなるのか、どうしたらそれが変わっていくのかということを模索する時間も大切なプロセスです。

さて、今日はスタジオクライン鶴川でのレッスンもスタートです。
まずは小学生バレリーナさんのパーソナル・レッスンから(^.^)

 

coubic.com

新たなご縁

先日の記事にも書きましたが、顎や手のワークにご関心を持って下さった方のお問い合わせがあり、今月は31日の水曜日にも代々木でレッスンを行うことになりました。

www.blismile.info

水曜日の代々木でのパーソナル・レッスン枠は、現在こちらで設定した日時のみが予約システム上に表示されていますが、2月以降につきましては、
①第1・第3水曜日の11:00から15:00までの間
②第4水曜日の13:00から20:00までの間
でしたら、予約システム上にない日でも、上記のようにご予約を承ることが可能な日もございますので、お気軽にお問い合わせくださいませ<(_ _)>

現在、レッスン・スタイルの移行期で、今月中は鶴川サロンでのリピーターの方のレッスンも未だあるため、予約システム上にそちらの予約ページも表示されており、初めての方には煩雑でわかり難いかと申し訳なく思っております。

今回新規にご予約を戴いた方も、当初は鶴川までいらして下さるおつもりでお問合せ下さって、場所が変わることでご不便になるかと案じておりましたが、世田谷にお住まいでむしろ代々木だと助かると仰って戴けて安堵しました。

お問い合わせのお手間をお掛けしてしまいましたが、またひとつご縁が広がることを嬉しく思っています。

f:id:blissfultouch:20180112110125j:plain

 

f:id:blissfultouch:20180112105356j:plain

こういったものも全部作り直しで(^^;)、何だかんだと諸雑用に追われる昨今ですが、各スタジオに置いて戴けるのでこの1枚が知って戴くきっかけになってくれると良いなと思います。

さて、今日は和泉多摩川で小学生のバレリーナさんの今年初めてのレッスンです♪

coubic.com

表現したい自分

先日、ある高校生のお嬢さんがミュージカルの道を目指すことになったと伺いました。

普通に文学部等への進学を考え、大学の見学等にも行っていたそうですが「何かが違う。」としっくりこなかった。

でも、1年かけて準備してきた舞台が終わった時、彼女は「表現したい自分」に気付いたのですね。

ワークの中では寡黙に自分の身体と対話し、じっくりとマイペースに咀嚼するように向き合っていたお嬢さんで、むしろ淡々としたその普段の佇まいだけを見ればちょっと意外な様でもあるけれど、でも舞台の踊りの中でふと、日頃目にしている彼女と違う豊かな存在感を見せてくれた時のことを思い出すと、ああ、あれが表現したい自分の目覚めの頃だったのかもしれないと感慨深い想いになります。

 

あれから10ヶ月ほど、ひとつの目標に向け走り切ったその先に迸り始めたものから、また新たなスタートが始まる。
それがとても眩く感じられます。

 

f:id:blissfultouch:20180111080358j:plain

何かタイムリーに感じたショーウィンドウのコピー

 

最初の一歩は顎のワークから

今日はガラリと眺めが変わって、新宿明治通り沿いのスペースでパーソナル・レッスンでした。

新宿高島屋の明治通り口からほど近い場所なのですが、こちらではナチュラリゼーションを始めたばかりの方や、ご年配の方などで余り移動を伴うワークをなさらない方が主にいらしています。

今日いらした方もビーズ織作家さんで、下を向いての作業時間が長く手も結構酷使することが多く、顎や手が硬くなりがちなのでナチュラリゼーションの最初に学ぶ顎のワークや手のワークは欠かせません。

 

f:id:blissfultouch:20180110190027j:plain

大人の方だけでなく、最近は子どもたちでも大きく口を開けないとか、手をしっかり開いて床に着くというようなことができない子が非常に多いのです。
また、このように肘をついた姿勢で身体を支え続けるということが大変な子もいたり。

顎や手の硬さとダンスやスポーツは決して無関係ではありません。
前にこんな動画を作ったことがありますが、例えば新体操の子でブリッジができなかった子が、顎のワークと手のワークをしてみるとこんな風にできるようになったりすることもあるのです。

 

 春からの親子クラスでは、子どもたちはもちろん親御さんにとってもきっと嬉しい発見がいっぱいある顎のワークから、ゆっくりじっくり取り組んで戴く予定です(^.^)

また、和泉多摩川、江ノ島、上記の代々木(住所は千駄ヶ谷になります)でも親子一緒のパーソナルレッスンも大歓迎です。

f:id:blissfultouch:20180110181837j:plain

 




「間」に生まれる手がかり

月の内3回は、和泉多摩川(狛江市)と片瀬江の島(藤沢市)の2つのスタジオを巡ってレッスンを行っている日があり、昨日はその日でした。

つい先日も、遅延の多い路線第5位に殿堂入りしてしまった小田急線(3月からは改善が期待できるかも)を利用しているので(^^;)、ランチ時間も含め移動時間にはかなり余裕をとってあります。

一見無駄な様なその隙間時間ですが、それがあるからハラハラすることもなく、時にはその時間をウォーキングに充てたり、カフェで勉強したりといった時間にしているので持て余すことはありません。

昨日は、一つ手前の鵠沼海岸駅から湘南海岸公園を通って片瀬江の島まで約25分の道のりを歩きましたが、ものすごく海風が強く吹き飛ばされそうでした(笑)
砂も波打つ…まさにそんな感じで砂まみれにもなりましたが(^^;)、自然の大きな力の中に佇んでいると、ちっぽけな自分を感じもし、そのちっぽけな自分の様々な思考も吹き払われて、自然に委ねようというような居心地にもなります。

 

Yasuko Kadokuraさん(@blismile)がシェアした投稿 -

 

江ノ島でのレッスン時間を設けているのは、私自身が鎌倉の出身というのもありますが、「眺望」という要素がナチュラリゼーションのように身体感覚を目覚めさせていくプロセスに、ひとつの「手がかり」を与えてもくれると考えているからなのです。

スタジオからの海原の広がる眺めは、1日として同じことはありませんし、夕暮れの時間帯なので一瞬としても同じではありません。「こんな色合いの眺めの、こんな光の中でこんな感じの感覚が立ち上がってきた」というように、まだ目覚めたばかりの淡い感覚にも、視覚であるとか嗅覚であるとか、昨日であれば強い海風が窓やドアを軋ませたりする音などの聴覚も含めて体験されます。

それらが、後になってあの時のあの感じと思い出されたり、動きとして再生されるのを助ける面もあると私自身は感じてきましたし、実際に江の島にレッスンにいらしている方もそのように仰っていたり、都内からいらしている方が多いので非日常の環境でワークすることが心身を開く作用があると感じていらっしゃるという声もあります。

動的なシステムとしてのカラダと動的な環境の「間」に生まれる手がかり。そのようなものも活用して戴けたらと思っています。

 

f:id:blissfultouch:20180110042403j:plain

 

f:id:blissfultouch:20171031193841j:plain

f:id:blissfultouch:20171220081501j:plain

coubic.com

セルフイメージ

年末取り寄せた「ちゃぶ台」という雑誌に、コラムニストの小田嶋隆さんのインタビュー記事があり、そこにこんな言葉がありました。

―小学生ってそうやって変わるのがすごいですよね。
小田嶋 セルフイメージが変わったことで外に対する関わり方も変えるんですよね。それはなんなんだろう、よくわかんないんですけどね。かけっこが急に速くなったことと何か関係があるのかもしれないですけれど。
―身体の変化って自信になりますよね。
小田嶋 そうですね。小学生にとってかけっこが速いか遅いかってのは大きな問題だから。で、なんでか知らないけれどかけっこをつま先で走ると速いんだよってことを誰かにならったら急に速くなったんですよ。そしたら自分はかけっこが速いんだってことに気が付いて。

 

ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台 Vol.3 「教育×地元」号

ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台 Vol.3 「教育×地元」号

 

 

幼稚園を中退し、小学校3年生くらいまではのんびりした子で、「口達者なグループの中のちょっとぼんやりした子だった」という氏がガラリと変化した背景には、それまで気付かなかった自身の身体能力の発見があったのですね。

かけっこの猛練習をしたわけでも無い、でも少し走り方を変えたら違う自分を発見した。
こういう体験があると、今思っている「自分」にもっと違う可能性があるかもしれないという視点が備わりますね。

ナチュラリゼーションを学んでいる子どもたちの中にも、セルフイメージが変化して運動自体以外にも、例えば後輩の面倒見が良くなってリーダーシップをとれるようになったとか、取り組みに主体性が出てきたというようなことを、主観だけでなく保護者の方や指導者の方の評価としても複数例伺っています(^.^)

 

認識を問うことから

「バレエやダンスをやっているから、やっていたから
どこかが痛くて当たり前、仕方ない。」
「もう、若くないから痛くなる。硬くなる。」

けれども、その認識から疑うことをしなければ、認識通りの枠でくくられた現実の中に留まるということなのではないかと思うのです。

ナチュラリゼーションに限らず、自分を拓いていくものとの出合いは、まず自分自身の認識を問うことから始まるのではないでしょうか。

痛いのは決して当たり前ではない。何かが間違っているから。

間違っている、あるいは間違っていたかもしれないということを怖れず目を背けなければ、間違いを正していく何らかの道は見出せるはずです。

少なくとも、何かしらの運動指導にあたる立場にある者は、自らの慢性的な不調に対して「それは将来の教え子の姿にもなり得るのかもしれない」という視点を持って、それを捉えていくことが求められるのではないかと思います。

f:id:blissfultouch:20180108082321j:plain

 

足跡

日々の小さな取り組みが積み重なって
時には、葛藤したり足踏みしたり
それでも、年単位の長い時間の中で
育まれていくもの。


主に鶴川サロンでレッスンを続けてきた
新体操の子どもたちの足跡をまとめてみました。

f:id:blissfultouch:20180107101816j:plain

 

 

f:id:blissfultouch:20180107101831j:plain

 

blismile.com